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イントロダクション02
駒沢公園
都会で暮らしてない人にとって公園っていうと町内にある児童公園みたいな空き地を連想すると思う。けど、東京の公園っていうのはとにかく馬鹿でかい。大きな木がたくさんあってだねー、都会のオアシスという形容がピッタリなのだ。
世田谷の駒沢オリンピック公園もそう。総合スポーツ施設を中核とするこの一帯は、犬のコミュニティとしても機能している。
たんに土があるから散歩させてるわけではなく、そこには犬同士、飼い主同士のさまざまな関係が在る。
犬飼いは、いくつかのポイントに自然と集まる。 体育館の裏手の低い石垣に沿った場所、第二球技場正面入口の前の広場などいつの間にかそこに集まるようになった。
園内は基本的にはリード禁止だ。スピーカーから時々注意のテープアナウンスが響く。
しかし、多少のイザコザは無いことはないだろうが、なぜか微妙なバランスの上に成り立つ公園なのだ。
おそらくその微妙なバランスは、古くからこの公園を根城にしているポイントに集う犬飼いのコミュニティだと思う。組織化こそされていないが、このコミュニティの存在が犬と人間が渾然一体となる駒沢の微妙なバランスを作り出しているのではないだろうか。
が、最近この微妙なバランスが揺らぎ始めてもいる。
その大きな原因は、犬ブームだ。そんなにうるさくも言われない公園ということで犬飼いが集まるのはしかたがないが、そこには当然マナーにうとい人間も入りこむ。ポイントに集まるコミュニティも、その数に押され機能しずらくなってきているのは事実ではないかと思う。
そんな状況の業を煮やしたのか、古くからこの公園を犬の散歩コースにしていた某氏が行政だす陳情を集め始めた。
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